【現役探偵が教える!】浮気の証拠写真の撮り方


配偶者に浮気をされている方の目的は様々です。

 

浮気を認めさせたい、止めさせたいというだけの方は証拠写真までいらないのでは?と考えるかもしれません。

しかし、浮気をしている配偶者に対して核心を突く話をした時に、相手がどういう対応をするかはわかりません。

感情的に話をしてしまったのでは、口論になってしまうかもしれません。話が行き過ぎて、別居や、離婚をするつもりはないのに離婚の話が出てしまうかもしれません。

こういった話し合いは思いもよらぬ結果となってしまうこともあるのです。

「証拠」というものは相手に対して慰謝料請求したり、離婚請求をしたりするための物だけではありません。
仮に離婚をしたくない場合は、証拠があることによって、相手からの離婚請求を棄却することができるようになります。

民法770条1項、離婚の原因となる5つの項目の内の一つに次のような内容があります。
「配偶者に不貞な行為があったとき。」

不貞行為を行った(離婚の原因を作った)配偶者は有責配偶者となります。裁判所は原則として、この有責配偶者からの離婚請求は認めていません。

つまり、離婚をしたくない方にとっても、不貞行為の証拠を押さえることが最大の武器となるのです。

ではどういうものが浮気(不貞行為)の証拠となるのでしょうか。

1.どういった写真が証拠になるか

証拠として採用されるのはどういった写真でしょうか。
ここでは裁判所で採用されることを基準としています。
前述した有責配偶者となるには、また、離婚や慰謝料請求をするためには不貞行為の証拠が必要です。
不貞行為というのは配偶者(婚約者、内縁関係も含む)以外の異性と性交渉を行うことです。これを写真で証明するのは容易なことではありません。
目安として、証拠なるものと、ならないものを例に挙げてみます。

① 手を繋ぎながらデートをしている写真
性交渉を行ったとは言えないため

② キスをしている写真
性交渉を行ったとは言えないため

③ 浮気相手の自宅に配偶者だけが出入りする写真
その家には配偶者しかいなかったと主張されたら、覆せないため

④ ラブホテルに入るだけの写真
入ってから数分後に出たと言われたら、覆せないため

⑤ ラブホテルに車が駐車されており、30分後に出て来る写真
滞在時間が短く、性交渉を行ったと推測しにくい

⑥ 浮気相手の自宅に配偶者と浮気相手が出入りする写真(滞在時間1時間)
滞在時間が短く、性交渉を行ったと推測しにくい

⑦ ラブホテルに一度だけ出入りする写真
ほぼ〇ですが、一度だけなので性交渉を行ったと断言できるレベルではありません。不貞行為と認められなかった判例があります。

⑧ 浮気相手の自宅に配偶者と浮気相手が出入りする写真(宿泊5回以上)
回数も多く、宿泊しているため。但し、他の人物の出入りがあった場合は捉え方が変わる可能性あり。二人の関係性を示す①や②の写真があれば尚良し。

⑨ ⑧に加えて①や②の写真もある
⑧の不足分も満たしており、不貞行為と認定される可能性大

⑩ラブホテルに出入りする写真が二回以上ある(滞在時間も長い)
ラブホテルは自宅に出入りするよりも証拠能力が高く、回数も重ねているため

⑪配偶者が浮気相手との性交渉の場面を撮影していた
※二人とも顔が写っている
非常に稀なケースですが、性交渉自体を証明しているため

 

イメージがついたでしょうか。
⑪のように性交渉の場面を撮影した写真や動画があり、それを保有しているというケースは非常に稀であり、性交渉自体を撮影することは非常に困難なことです。
撮影しようと試みると、ほぼ盗撮行為になってしまうことでしょう。

そこで、第三者が間違いなく性交渉を行っていると推認できる写真が必要になります。
それにおいては、誰と誰がどこに何時間滞在したか、また、自宅等においては二人共が出入りするシーンを撮影する必要があります

例えば夜に浮気相手の自宅に入るシーンを撮影して、朝に出て来るシーンだけを撮影したとします。
その間に何があったかはわからず、夜に10分間滞在して、朝も10分間滞在した程度だと主張されたら、これを覆すことはできなくなります。

もちろん、このように主張してくるのは、相手がその部分の写真しか持っていないとわかっている場合しかないと思いますが、相手がどのように反論しても対応できるようにしておくべきでしょう。

2.浮気の証拠写真を撮影するときのポイント

どういった写真が浮気の証拠として採用されるかは、一つ前のテーマで紹介した通りですが、証拠写真を撮る際の基本的なポイントをいくつかご紹介します。

2-1.顔がはっきり写っていること

特に不貞行為の証拠となる部分では重要になってきます。
どこかに入るシーンに関しては大半の場合が後ろ姿になってしまいますが、それは仕方ありません。
出て来るところではっきりとした顔写真、また全体の姿をとらえましょう。
ピンぼけしている写真では言い訳されてしまいます。
服装も大事なポイントです。

2-2.時間が記録できること

時間が記録できないカメラというのも少ないかもしれませんが、時間の設定がきちんとされていないことはあるかもしれません。

ホテルや部屋に入った時間、出て来た時間、滞在時間というのは非常に重要な部分なので、正確な時間が記録できるカメラを使用しましょう。

2-3.マンションや観光ホテル等であれば、その建物に入る写真ではなく、部屋に出入りする写真が必要

マンションや観光ホテル、ビジネスホテル等は、同じ部屋に入っているかどうかを記録する必要があります。
同じ部屋かどうかわからないという状況では、相手が否定した際に証明できるものがありません。
また、入るシーンに関しても、出るシーンに関しても二人が写っている必要があります。

2-4.どこの場所にいるのかわかる写真

極端な話をすると、例えばラブホテルから出て来る写真を撮影できたとして、顔のアップしか撮影していないと、それがどこで撮影したものかわかりません。本人ですらわからない可能性もあります。
周囲の景観を意識しながら撮影しましょう。また、外観や看板を記録しておくことも重要です。

3.浮気の証拠写真は自分でも撮影できるか

自分で撮影できる場合もあるでしょう。
しかし、それはある程度限られた条件になると思います。
対象者によっては様々な状況に遭遇します。

  • 夜間での撮影
  • 自分の姿を露出しなければいけない状況での撮影
  • 撮影するポイントや状況に適したカメラの選定
  • カメラを隠すための道具を用意しなければならない状況

全てに対応しようと思うと、自分だけでは難しくなってくるものです。
また、これらに対応する機材を全て揃えようと思うと、探偵に依頼する以上に費用がかかる可能性があります。
裁判や慰謝料請求を考えられている場合はとくに、プロに任せるのが無難な選択と言えるでしょう。
プロの探偵業者や弁護士に証拠として採用されるかどうか、どういったものを用意すれば良いかを常に確認できるのであれば問題ないかもしれませんが、そのような環境にいる方は、どちらかというと少ないでしょう。

まとめ

証拠として使用する写真というのは非常に重要なものです。
同じ状況の写真を撮影するにしても、一般の方とプロの探偵が撮影するものでは、異なってくるでしょう。
それは、画質や写真の綺麗さだけの話ではありません。一つの写真が証拠になるかならないかという部分に差が出て来ることになります。
証拠を撮影するにはどういったものが証拠になるかということを、予め理解しておく必要があります。
それが理解できていないまま撮影しても、せっかくの苦労が無駄になってしまうこともあります。
自分で撮影を行う場合は専門家に相談してからにしましょう。