現役探偵が教える! 探偵の正しい選び方


人生の中で探偵に関わることはあるのでしょうか。
探偵事務所に依頼する時というのは、何かトラブルが起こってしまったという状況が大半かと思います。
トラブルが発生したとき、まず、どこに相談しますか?
事件や事故なら警察、家庭内や知人とのトラブルなら弁護士といったところでしょうか。

しかし、警察も弁護士も証拠や情報がないと動くことはできません。
そういった時に証拠や情報を集めるのが探偵の仕事です。探偵の業務は警察や弁護士に依頼する前の下地のようなものです。
ですが、あまり探偵というものに対して馴染みが無いせいか、証拠や情報も無いまま、先に警察や弁護士に相談に行かれる方が多いようです。
その結果、警察や弁護士から、「まず調査をして情報や証拠を揃えなければいけない」と言われ、警察や弁護士から探偵事務所に相談することをすすめられるケースも多くあります。

このように、必ずしも探偵が必要になるケースばかりではありませんが、以下のような場合は必要になるでしょう。

  • 浮気や不倫の証拠が何もない場合
  • 被害を受けているが、証拠がない
  • 内容証明郵便を送ったり、訴訟を起こしたりしたいが、住所がわからない…等々

では、探偵に依頼しようと考えた時、何を基準に業者を選べば良いのでしょうか。
未だに悪徳業者や高額な料金を請求されるというイメージが消えない業種です。
また、探偵業というものはマイナーな業種であり、非常にプライベートな内容なだけに、美容院やエステ等、他のサービス業と比べても、口コミや評判はほぼ無いに等しいと考えて良いでしょう。
難しい問題ですが、この記事が参考になれば幸いです。

  1. 正しい選び方は存在するのか?
  2. 選び方のポイント
  3. 探偵と興信所の違いは?
  4. 探偵事務所によって得意分野はある?
  5. トラブルを避けるためには?
  6. 悪徳業者と契約してしまったら?

1.正しい選び方は存在するのか?

個人的な意見ですが、何事も試す前から判断することは困難であり、無理であると言っても過言ではないと考えています。
例えば美容院や飲食店等を例に挙げて考えてみます。

店を決める基準となりそうなポイント

  • 近さ
  • 値段
  • 店やスタッフの雰囲気
  • 口コミや評判

大方このような部分で店を選ぶかと思います。 しかし、いくら条件が揃っており、評判が良くても、結局は自分に合うか、自分がどう感じるかではないでしょうか。
「周りが言っていたほど良い美容院ではなかった」、「言うほど美味しい店ではなかった」ということはあると思います。
逆もまた然りです。「意外に良かった」ということはあります。
そして何より、こういったことは試してからわかることです。
しかし、金額が大きいだけに簡単に判断できるものではないことは確かです。
信頼できる人が過去に利用して、良い結果であったというような状況があれば一番良いのかもしれません。

2.選び方のポイント

これまで選ぶのは難しいと説明しましたが、わざわざ不安を感じるような業者に依頼して試すようなことは必要ありません。
これから紹介するのは当然のようなことですが、注意するべきことでもあります。

2-1.探偵業の届け出はしてあるか?

探偵業を行うにはその地区を管轄する公安委員会の許可が必要です。
許可なく営業した場合は法律に違反することになります。
当たり前のことであり、近年、このような業者は見ませんが、念のため注意してください。
届け出がしてあるかどうかは会社や事務所に行けばわかります。「探偵業届出証明書」というものを目立つ場所に掲示しなければなりません。

2-2.行政処分を受けていないか

公安委員会が探偵業者に対して営業停止や指示処分を行った場合、その業者が届け出を行っている都道府県警察のホームページに公表されます。
ご自分が依頼しようと考えている業者の名前がないか確認してみてください。
愛知県の場合、「愛知県 探偵業 行政処分」などと検索すると確認することができます。

2-3.調査料金、契約内容に不自然な点はないか

調査料金は業者ごとにバラバラです。 適正料金等はあってないようなものですが、平均的な1時間当たりの単価は16,000円程度という結果が出ているようです。
(※日本調査業協会調べ) 基本的には契約書に金額が明記されますが、それ以外にかかる可能性のある費用がないかを聞いておいても良いでしょう。
また、成功報酬等が発生する場合はどのような条件で発生するかを詳しく聞いておきましょう。

3.探偵事務所と興信所の違いは?

探偵業者の名称が「○○探偵事務所」や「○○興信所」となっていることがあります。
「何が違うの?」と思うかもしれませんが、現在では特に明確な違いは存在しません。

かつては、

探偵事務所

  • お客様は大半が個人
  • 尾行、張り込みを主体とした調査
  • 気付かれないように調査を行う

興信所

  • お客様は大半が法人
  • 聞き込みを主体とした調査、主な内容は信用調査
  • 時には身分を明かして調査を行う

というイメージがあり、現在も名残はありますが、ホームページ等を見ると調査の内容等は同じであることがわかります。

4.探偵事務所によって得意分野はある?

行える調査内容や業務は大体、ホームページ等で確認することができます。
浮気調査のみ行っている業者もあれば、探偵業とは異なる、盗聴器の発見調査や、指紋鑑定、筆跡鑑定等の業務を行っている会社もあります。
得意とする分野であればホームページ等でアピールしていることでしょうが、得意か不得意かという部分の真相まではわかりません。
実際に相談に行き、ご自分が納得できるか、また他の業者に比べて経験がありそうかどうかという部分を肌で感じる必要があるかもしれません。
あえてポイントをお伝えするとすれば、電話や直接会って相談をする際に、一つの業者で決めずに、2〜3社に問い合わせて比較することが大事かと思います。

5.トラブルを避けるためには?

トラブルが起こってしまったのであれば仕方ありませんが、まず起こらないように注意するべきです。
そのためには、以下のようなことに気を付けましょう。

5-1.契約内容に納得がいかないのであれば契約しない

当然のようですが、重要なことです。
相談する内容が深刻であればあるほど、精神状態は不安定になります。
そのような状況で焦って契約するのはおすすめできません。
一旦持ち帰って、冷静に考えるのも一つです。

5-2.納得いくまで質問する

専門的な話も多く出て来ることでしょう。
また、契約内容に関してもわからないことがあれば遠慮せずに聞くべきです。

5-3.契約書をよく確認する

こちらも基本的なことですが大事です。
騙されるかどうかといった話だけではなく、解釈の相違が生まれているかもしれません。
不審な点があれば質問してみましょう。

6.悪徳業者と契約してしまったら?

まず、契約書を準備しましょう。
その上で契約内容と実際の状況を整理して、メモでも良いので、他の人が見てもわかるように書き留めておきましょう。
探偵業者を管理するのは警察です。
ご自分がお住いの地域の警察署でも、その探偵業者の所在地を管轄する警察署でも構いません。
相談してみましょう。
悪質であると判断された場合は、注意や指示処分、営業停止になる可能性もあります。

まとめ

こういった「選び方」というような内容のページはよく目にします。
これは探偵というものは悪徳業者が多く、危ないものであると煽り、自社を良く見せる目的のものも多く含まれているように感じます。
このような「煽り」が相談者を過度に心配にさせていることは、同じ業者として恥ずべきことです。
ですが、実際に悪質な業者が存在することも確かです。
それを見極めるのは簡単ではありません。
大事なのはよく話を聞くことです。
さらに相手の目を見て話せる状況であれば尚、判断する材料となることでしょう。
ご自分が「信頼できる」という業者を選ぶのが一番だと私は思います。