妻の浮気で離婚する場合に知っておくべき知識とは?
「浮気は男性のするもの…」というイメージが強いのですが、近年では女性の浮気も急増しています。
統計的には浮気の男女比は大差がないのが現状です。
女性の浮気の増加から、“妻の浮気が原因の離婚”などのケースも増加傾向にあります。
妻の浮気で離婚を考えている人のために、離婚前に知っておくと便利な情報についてご紹介しましょう。
- 離婚の前に確認しておくべきこととは?
- 浮気を立証するには?
- まとめ
1.離婚の前に確認しておくべきこととは?
1-1.離婚までの流れを確認しよう!
妻の浮気が原因で離婚をする場合には“慰謝料”と“親権”を請求するのかを判断する必要があります。
離婚のための協議では、慰謝料請求と親権についての話し合いが不可欠です。
慰謝料と親権について解決できなければ、円滑に離婚することはせきません。
慰謝料請求と親権請求の流れについてご紹介しましょう。
慰謝料請求・示談の流れ
慰謝料は“示談”及び“裁判”によって請求金額が決定します。
相手が慰謝料の対象となる浮気を認めた場合、話し合いによって解決する方法が示談です。
示談による話し合いがまとまったあとには“示談書”が作成され、慰謝料の金額や支払い方法などが決定します。
慰謝料請求・裁判の流れ
慰謝料の対象となる浮気を相手が求めない場合、または示談による交渉が決裂した場合には、裁判によって慰謝料を請求します。
慰謝料請求のための裁判の争点は状況によって異なりますが、妻が浮気を求めない場合には、浮気の事実を証明することが必要です。
裁判では、浮気を立証できる証拠などの提示が必要なこともあるので注意しましょう。
親権請求・示談の流れ
親権の決定にも“示談”及び“裁判”がおこわれます。
両者が親権を主張するような場合、示談では結論が出ないことがほとんどです。
親権請求・裁判の流れ
示談によって親権に対する結論が出ないという場合には、裁判によって親権者を決定します。
親権に関しては“母親が有利”な傾向がありますが、父親が親権者になることも不可能ではありません。
“子供の生活を尊重する”という目的から、監護・養育している親というのが非常に重要になります。
妻の浮気によって離婚する場合において、親権を得たいという場合には、子供を監護や養育に関する現状を確認しましょう。
1-2.浮気の事実を証明できる証拠を得よう
慰謝料請求において、“浮気の事実に証明”は非常に重要です。
妻が浮気の事実を否定している現状で慰謝料を請求する場合には、浮気の事実を証明できなければ慰謝料請求は認められません。
裁判で浮気の事実を証明するための証拠についてご紹介しましょう。
浮気の証明=肉体関係の証明
浮気を証明する短の証拠は「浮気相手と頻繁に会っている」という程度の証拠では裁判では証明できません。
そもそも、裁判で浮気の慰謝料請求をおこなうためには“不貞行為の有無”を証明する証拠が必要なのです。
不貞行為は“浮気相手との肉体関係”を指しており、慰謝料請求には肉体関係の証拠が必要になります。
1-3.親権請求・慰謝料請求への備え
妻の浮気によって離婚を考えている場合には、親権請求や慰謝料請求に備えることが大切です。
特に慰謝料請求には浮気の明確な証拠が必要になることもあるので、些細な情報でも良いので証拠を集めておきましょう。
親権請求や慰謝料請求のために、浮気を証明するための証拠について具体的にご紹介します。
メールや着信履歴などの証拠
裁判で浮気を証明する場合、メールや着信履歴などの記録は直接的な証拠にはなりません。
メールや着信履歴などは、他の証拠と併用することで有効になる間接的な証拠と考えましょう。
浮気を認める念書
浮気が発覚した際に、相手に浮気を求める旨を記述した“念書”を作成することが大切です。
話し合いでは浮気を求めたものの、裁判で主張を変えるということもあるので、話し合いによって浮気を認めた場合には念書を交わすようにしましょう。
確実な証拠を得る
親権請求・慰謝料請求において“浮気の確実な証拠”は有利に示談や裁判を進める上で大切です。
裁判で浮気を認めさせるためには“ラブホテルへの出入り写真”“密会の写真”など非常に具体的な証拠が必要になります。
このような証拠を個人で手に入れるというのは非常に難しいため、探偵事務所に調査を依頼するというのも一つの方法です。
2.浮気を立証するには?
2-1.浮気や不倫を証明する必要性
浮気を立証することは慰謝料請求において非常に重要な意味を持っています。
浮気の証明と慰謝料請求の関係についてご紹介しましょう。
不倫相手に慰謝料を請求する場合
浮気をした妻は当然ながら、不倫相手にも慰謝料を請求するという場合には、“浮気の立証”に加えて“相手の特定”が必要になります。
相手の住所や名前が分からなければ慰謝料請求もできないので、相手の特定は必須事項です。
不倫相手にも慰謝料請求を行ないたいという場合には、相手を特定した上で不倫を立証する必要がることを覚えおきましょう。
妻が浮気を否定しているケース
妻が浮気を否定している場合に、浮気を立証することができなければ慰謝料は請求できません。
浮気の事実に関して、お互いの意見が衝突している場合には裁判が行われます。
裁判では“妻の浮気を証明できる証拠”を夫側が提出しなければなりません。
確実な証拠が得られなければ、浮気の事実があっても裁判に不利になるということを覚えておきましょう。
2-2.裁判で負けないためにも確実な証拠を得よう
離婚や慰謝料請求のために裁判で負けないためにも“確実な証拠”を得るようにしましょう。
裁判で浮気の証拠とされる証拠について紹介します。
写真・ビデオ
浮気の証拠でも代表的なのが浮気現場を押さえた写真やビデオです。
裁判で浮気を証明するためには、ラブホテルなどの肉体関係を推察できる場所への出入りを撮影する必要があります。
これらの証拠は最も確実なのですが、個人で撮影することは非常に難しいものです。
確実な証拠が必要な場合には、探偵事務所に依頼することが必要になることもあります。
探偵による調査報告書
探偵事務所では写真やビデオによる証拠の作成に加えて、浮気に至るまでの行動などの調査報告書が作成されます。
調査報告書は、写真やビデオをより確実にする補助的な証拠です。
間接的な証拠
日記や領収書、電話やメールでのやりとりなど間接的な証拠では浮気を実証することは難しいのですが、直接的な証拠と併せて使用することが有効になる証拠です。
このように裁判で浮気を立証できる確実な証拠というのは、写真やビデオなどの直接的な証拠に限られています。
直接的な証拠を個人で入手することは難しい場合には探偵に調査を依頼することも視野に入れましょう。
裁判を円滑に進めるためにも“確実な証拠を得る”ことは非常に大切なのです。
まとめ
妻による浮気で離婚する際の注意点についてまとめてみましょう。
- 離婚前に親権、慰謝料などの請求をおこなうかを決める
- 父親でも親権が得られる場合がある
- 示談や裁判で有利になる証拠を集める
示談や裁判に備えるということは特に重要なので、示談や裁判を有利に進めるためにも“浮気の証拠を得る”ように心掛けましょう。
示談による話し合いが決裂してしまうと、裁判に発展しします。
離婚裁判で有効になる“浮気の証拠”についてまとめてみましょう。
- 写真やビデオなどの直接的な証拠が裁判では有効
- 間接的な証拠は直接的な証拠と併用するのが効果的
- 証拠は自分で集めなければならない
裁判で有効な証拠というのは確実に浮気を証明できるものでなければなりません。
このような証拠を個人で集めるというのは非常に難しい場合もあるので、証拠が集まらないという場合には探偵事務所に依頼するのも有効な裁判対策といえるでしょう。