携帯電話やパソコンを勝手に見るのはNG? 夫婦のプライバシー侵害とは?


夫婦はどんなに仲が良くても他人です。親子なら保護者として、子どもの安全のために把握しておかなければならないことも多くあります。
しかし、最近多いのは、夫婦間でのプライバシーが守られていないことです。スマートフォンや携帯電話から浮気が発覚するケースも珍しくありません。
そもそも夫婦にプライバシーは存在するのでしょうか?プライバシー侵害にあたる行為を、知らない間にしてしまっている可能性もあります。
信頼関係が大切な夫婦だからこそ、プライバシーを守って生活をともにしていきたいものです。
また、どのような行為が法律に触れ、罪に問われるのでしょうか?夫婦のプライバシーについてご紹介します。

  1. 夫婦のプライバシーについて
  2. 夫の携帯電話・パソコンなどを盗み見ることに法律的な問題があるか
  3. 夫婦円満の秘訣(ひけつ)
  4. まとめ

1.夫婦のプライバシーについて

夫婦間のトラブルでよく耳にするのは、スマートフォン・携帯電話・パソコンなどを覗(のぞ)き見る行為です。メールやメッセージの内容で、浮気が発覚して修羅場を迎える夫婦もたくさんいます。
夫婦のプライバシーは、信頼関係を築けているからこそ守られるものです。不信感やすべての行動を把握したい気持ちが少しでもあれば、疑心暗鬼になって配偶者のプライバシーを侵害する行為をしているはず。
夫婦のプライバシーについて考えてみましょう。

1-1.夫婦のプライバシーは守られるもの?

夫婦でも、人としてプライバシーは保たれなければなりません。大切な人だからすべてを知りたいと思う方もいるでしょう。
しかし、夫婦は協力して家庭を築き上げていく必要があるとはいえ、最低限のプライバシーを維持しないと、窮屈さを与えてしまうだけです。
プライバシーは、人に知られたくないこと。どんなに小さなことであっても、誰でも自分の中に秘めておきたいことはあるはずです。
夫婦間で訴訟に発展するケースはまれですが、良好な関係を守っていくためには相手を思いやる気持ちが重要でしょう。

1-2.モラルの欠如

プライバシーを侵害してしまう行為は、モラルの欠如からも起こり得ます。たとえ仲の良い夫婦だとしても、機密情報などが含まれたメールなどは見せるべきではありません。
メール送信者は第3者が見ると想定して送信しておらず、うっかり機密情報を漏洩(ろうえい)しているのと同じです。メールの受信者である配偶者が許可していても、メール送信者の許可なく見せることは好ましくありません。
社会常識を考慮しても、大切な情報が詰まったメールなどは気軽に見るべきではないでしょう。

1-3.支配欲の表れ

配偶者がどんな状況にあり、どういう交友関係を持っているのか知りたいという気持ちから、プライバシーを覗(のぞ)き見るケースがほとんど。
愛情が行き過ぎて、支配欲に変化してしまうからです。すべてを知りたいと思うのは、配偶者に対して少なからず不安や不信を抱いているから起こるもの。
普段からコミュニケーションを持つように心がけている夫婦は、支配欲や不信感を抱くケースが少ない傾向にあります。
配偶者はパートナーであり、所有物ではありません。人としてプライバシーを守ってあげることが愛情なのではないでしょうか?

2.夫の携帯電話・パソコンなどを見ることに法律的な問題があるか

配偶者に対して不安感を抱いていると、どうしても原因を突き詰めて見たくなりますよね。個人情報や秘密にしておきたいことが集結された携帯電話やパソコンなどは、パスワードを見破ってしまえば簡単に閲覧することができるでしょう。
すべての機能にロックをかけている方は少ないので、あっさり見ることができたというケースもあります。
しかし、携帯電話やパソコンを見ることは法律に触れる行為ではないのでしょうか?電子機器だけに限らず、中には鞄(かばん)や手帳を覗(のぞ)き見るケースも頻出しています。
法律的な問題と照らし合わせて考えていきましょう。

2-1.手紙を見てしまった場合

手紙を勝手に見てしまった場合、刑法第133条に該当します。信書開封罪と呼び、刑法では「正当な理由がないのに、封をしてある信書を開けた者は、1年以下の懲役または20万円以下の罰金罰金に処する」のです。
信書は、法人・公共団体・個人など特定の人から特定の人へ、意思伝達する文書との規定があります。どのような内容でも該当するでしょう。
封をしてある信書とは、破ったり壊したりして内容確認する外装がなされている文書です。封筒に糊(のり)付けして封をするのが一般的で、刑法に沿った封をしてある信書にあたります。

2-2.メールを見てしまった場合

メールは受信者である配偶者だけではなく、送信者のプライバシーを侵害するもの。送信者がほかの人に知られたくない悩みや相談を寄せているケースもあるでしょう。
面識のない人の個人情報を覗(のぞ)いている行為に該当します。民法第709条の不法行為にあたり、損害賠償請求の対象になるでしょう。送信者と受信者の双方の同意を得ずに見てしまった場合は、プライバシーの侵害に触れることを覚えておいてください。

2-3.パスワードやIDを利用して閲覧した場合

インターネットを経由してアクセスするデータやメールなどを利用して閲覧した場合、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」に触れてしまいます。
個人しか知り得ないパスワードやIDを不正利用すると、携帯電話やスマートフォンを覗(のぞ)き見る行為より重い罪になるでしょう。「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」で処罰されます。

2-4.SNSを覗(のぞ)き見る行為は?

非公開の投稿を覗(のぞ)こうとして、IDを使ってログインして閲覧する行為もプライバシーの侵害にあたります。しかし、多数の人が閲覧していることを想定し、メールより比較的プライバシーが軽視されがち。
ただし、SNSはインターネットを経由してアクセスすることから、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」に違反する行為です。

2-5.手帳や日記を持ち出すと?

過去の手帳や日記を許可なく持ち出し、保管しておくケースも多く見ることができます。家族以外の人に対してやってしまい、わからないところで隠し持つことは「窃盗罪」に該当して罪に問われるでしょう。
配偶者である場合は窃盗罪に問われることはありませんが、モラル欠如だと捉えられても仕方がないことです。離婚などに発展した場合は、精神的慰謝料を請求される可能性も否定できません。やはり親しき仲にも礼儀あり。
自分の欲求を満たすために、土足で踏み込んでしまうようなことは避けたいですよね。

2-6.鞄(かばん)をチェックする

鞄(かばん)をチェックするケースも多く見ることができます。物色しても刑事罰に該当しませんが、民法第709条の不法行為に抵触する可能性はあるでしょう。
仕事で使っている鞄(かばん)の中には、企業の機密書類などが入っていることもあります。ちょっとだけならという気持ちで覗(のぞ)いてしまうのは危険です。

3.夫婦円満の秘訣(ひけつ)

配偶者に対して不信感を抱くような関係になってしまうのは、普段のコミュニケーションが不足している証拠です。お互いにどのような考えを持っているか、悩んでいること、置かれている状況などを気軽に会話を通して共有する時間を持つようにしてみましょう。
会話の多い夫婦は、プライバシーを侵すような行為に走る傾向が少ないもの。まずは、夫婦関係の見直しをしてみてはいかがでしょうか? 
プライバシーを保たれてこそ、いつまでも仲の良い夫婦でいられるはずです。

4.まとめ

夫婦間のプライバシーについてご紹介しました。いかがでしたか?

  • 夫婦のプライバシーについて
  • 夫の携帯電話・パソコンなどを盗み見ることに法律的な問題があるか
  • 夫婦円満の秘訣(ひけつ)

夫婦であっても、人としてのプライバシーを守ることは大切です。良好な関係を築いていくためにも、信頼関係を築く努力を続けましょう。



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