【身元調査と探偵について徹底解説!】~調査を依頼する4か条~


身元調査と聞いてどのようなイメージを持たれるでしょうか?
差別的な印象を感じ取ったのならば間違いです。探偵社・興信所が調査の1つとしておこなう「身元調査」は、「個人情報保護法」を逆手に取った「人のうそ」を暴くことができます。身分を偽称したり、経歴を詐称したり、うその取り引きを持ちかけたりと悪事は千差万別です。これからの時代を生き抜くために「調査する」ことは重要な手段になってくるでしょう。
そこで、この記事に身元調査について情報をまとめてみました。実際に調査を検討している方は、ぜひご覧ください。

  1. 身元調査とは?
  2. 身元調査の内容について
  3. 身元調査の依頼について
  4. 身元調査の業者選び
  5. 身元調査にかかわるよくある質問
  6. まとめ

身元調査はご自身でおこなうこともできますが、プロの探偵に任せた方が成功率は格段に上がります。「なぜか?」は記事で解説していきますので、順を追って見ていきましょう。

1.身元調査とは?

身元調査が「探偵の調査」だということはわかりますが、一体なぜそのような調査が必要なのでしょうか? この項では基本の情報を押さえていきます。

1-1.定義

身元調査は「探偵社・興信所」がおこなう調査の1つです。特定の人物にかんする情報を収集し、どういった人物なのかを探って依頼者に報告します。探偵は対象者に気取られずに「静かに」調査を完遂するので、依頼者が探偵を利用していると第三者は気付きません。

1-2.どんなことがわかるのか?

身元調査でわかることは多岐にわたります。個人では限界がありますが、探偵が調査すると対象者の「氏名・年齢」はもちろん、現住所から本籍地までわかるのは当然です。
あとは、家族構成・交友関係・学歴・勤務先・職歴・結婚および離婚歴・趣味嗜好(しこう)・借金の有無などを一挙にあぶり出します。
たとえば、対象者が特定の第三者にだけ伝えた内容も、100%ではないですが聞き込みなどを駆使して入手することが可能です。

1-3.必要性

身元調査の必要性は近年になってますます高まり、探偵の調査件数も増えています。
個人情報を悪用する犯罪が増えてきたことによって、世間は「自分の情報を隠す」という風潮になってきました。犯罪防止の面では非常によいことでしょう。ですが、何から何まで相手に伝える必要がないぶん、「自分に不利益になりそうなことを隠す人」が増えてきたのです。詐欺師は当然ですが、上記のことは「一般の人」に当てはまります。
そのため、相手の「真の目的」を暴き、自分が不要な労力や損をしないよう計らわなくてはいけなくなったのです。

1-4.メリット

身元調査という探偵による「明確な調査」のもと、相手のねらいや目的を知ったうえでやり取りができるので、疑わずに有意義な時間を過ごせます。精神的にも優位に立てるでしょう。裏がないと判明するだけで、迷いなく次の一歩を決めることができるのです。

2.身元調査の内容について

身元調査とはどのようなことをするのでしょうか? 実際に探偵社へ「依頼されるケース」を交えて解説していきます。

2-1.どんな場合に必要か?

探偵による身元調査はさまざまな不安を拭うことができます。

  • インターネットなどで出会った相手と交際を始める場合
  • だんなの浮気相手に慰謝料を請求したいが住所がわからない
  • 悪質なクレーマーの身元を調べたい
  • 求職者の履歴書が真実か知りたい
  • これから金を貸すが相手の保証人や素性のことを確認しておきたい

上記がわかりやすい例でしょう。つまるところ、何か行動を起こす際にある「不明確な事柄」を調べる際に身元調査は有効だということです。逆にいえば、依頼人が「自分自身の風評」を調査してもらうことも可能となります。

2-2.調査方法について

探偵による身元調査は、主に「張り込み・尾行」をして対象の行動パターンから情報を収集します。場合によっては対象者の隣人・交友関係から聞き込みをし、関係者をしらみつぶしに洗っていくこともあるでしょう。
調査対象が「企業」の場合、探偵社独自のネットワークを駆使して調査を進めていくこともあります。

2-3.相談窓口

身元調査の相談は探偵社や興信所で「365日24時間」受けているのが常です。相談はどこの探偵社もおよそ「無料」ですので、わからないことはお気軽にお問い合わせください。
ほかに連絡先があるとしたら、広告宣伝である「チラシ」「街角のポスター」などが挙げられるでしょう。どれにも電話番号は明記されていますので確認してみましょう。

2-4.「身辺調査・信用捜査・素行調査」との違いは?

身元調査には似た名称が多いので混乱するかと思います。ほかの探偵社では「身上調査」などと呼ぶところもあるので依頼者からすればただただ「?」でしょう。
簡単に説明しますと、

  • 「身元調査」は対象者個人の氏名・住所・年齢などを探る調査
  • 「身辺調査」は対象の身の回り(家族構成や交友関係など)のことを探る調査

であり、上記2つはひとまとめに考えていただいても問題ありません。要するに、「現時点での対象者」を調べることになり、行動は含まないということです。

次に「信用調査」ですが、こちらは「会社」が「企業や個人」と取り引きするときに保証人の支払い能力などを調査することを指します。

最後に「素行調査」です。
素行調査は最も依頼件数の多い調査となります。対象者の「身持ち」など行動全般を探ることであり、浮気調査もここに含まれると覚えておいてください。
つまり、広い意味で対象者の行動を調査するということです。
ほかにも「不良社員を解雇するための素行調査」や「有能な人物をヘッドハンティングするための素行調査」という依頼もあります。

3.身元調査の依頼について

この項では身元調査を「依頼する」ということに主旨を置いて書いていきます。探偵以外にも依頼できるところはあるのでしょうか?

3-1.どこへ依頼したらよいか

自分でやるには限りがありますので、ぜひプロに依頼してください。

  • 探偵社
  • 興信所
  • なんでも屋

主に上記へ依頼が可能です。探偵社・興信所はよいとして、「なんでも屋?」と思われるでしょうか? ですが、引っ越しの手伝いなどさまざまな案件をこなす「なんでも屋」は実在します。インターネットで検索すると普通にヒットするので試してみてください。
ただ、探偵・興信所でもいえることですが、依頼を受けて調査する業者は「探偵業届出証明書番号」というものを持っていなければなりません。ホームページなどに掲載されているか必ず確認しましょう。

3-2.依頼方法

身元調査の依頼は「電話・メール」から問い合わせるのが一般的です。直接事務所に出向くのはおすすめできません。おそらく、探偵社は事前の約束がない場合でも極力対応するでしょう。ですが、ほかの依頼者と約束があればそちらが優先されますし、依頼者と別の依頼者が鉢合わせることを絶対に避けます。追い返されることはないでしょうが、嫌な思いをしないためにも電話などで事前に相談を持ちかけておきましょう。

3-3.相談窓口

身元調査に関して相談したいと上記の方法でコンタクトを取ったら、後日事務所での相談に移ります。優良業者なら相談=契約には絶対になりませんので安心してください。基本は「相談内容」と「調査の目的」をお尋ねすることになるでしょう。
なお、事務所に出向くことができない方にも探偵社・興信所は対応します。たとえば、弊社でいうところの「出張相談」です。

3-4.費用相場

身元調査は簡易なものですと数万円から受け付けています。平均的には「20~30万円ほど」がかかると知っておいてください。詳しい料金については後述します。

3-5.注意点

身元調査を「探偵に依頼している」または「自分でおこなっている」などということを対象者に気付かれないようにしましょう。依頼者によっては公言してしまう方もいますが、探偵社としてはおすすめできません。
当然ですが対象者は警戒します。調査が難航するうえに思うような結果が得られないケースが多いです。探偵社側としてもバレるのを防ぐために張り込み・尾行の人数を増やし、定期的に人員を交換するなどして対象を追うので費用もかさむことになります。

4.身元調査の業者選び

身元調査を依頼する業者は「絶対に信頼できるところ」にしてください。とはいえ、何を基準に決めるのかわからない方も多いでしょう。解説しますので順番に見ていきましょう。

4-1.業者選びのポイント

身元調査をおこなっている業者は「探偵社・興信所・なんでも屋など」に限るでしょうが、およそホームページを運営しているはずです。まずはサイトの料金表を確認してください。掲載されていなければ別の業者を検討した方が賢明でしょう。
また、注意してほしいのが「大手だから」「ホームページがしっかりしているから」という主観で判断しないことです。あくまで調査技術や「信頼できるか」を重要視しましょう。
ほかにチェック項目を挙げるなら「複数の探偵社に見積もりを依頼してみる」ということです。他社と比較することで自(おの)ずと選択できるでしょう。

4-2.調査員について

身元調査に「調査員が何名態勢で臨むのか」を確認しましょう。1人変動するだけで料金が大きく異なります。また、機会があったら現場に向かう調査員の「調査成功率」なども尋ねてみましょう。契約では何もいわなかったとしても実際に調査するのが「社員ではなくアルバイトだった」というケースもあり得ます。もちろん、アルバイトであっても厳しい教育はされているはずです。説明に納得できれば了承しても構いません。

4-3.トラブル

身元調査に限らず、「探偵社・興信所など」にかんしていくつか注意してください。
まず、探偵に捜査権はありません。「うちだけが特別」のようなことを語る会社には気を付けましょう。「誇張か」あるいは「法律に反すること」をやっている可能性もあります。
また、探偵もいち企業です。依頼人と接する相談員や事務所に清潔感がないときは、調査も杜さん(ずさん)である可能性があります。

4-4.秘密厳守について

身元調査だけでなく、調査業に携わる業者は「秘密厳守」を徹底しています。
情報を扱う仕事ですから当然のことでしょう。たとえば、依頼者は利用する業者に「自分・対象者の情報」を渡します。こちらも契約に必要なことですので当然でしょう。
ですが、情報は不正に使えば利用価値があると肝に銘じておいてください。
調査が決まると各調査員に指示が行き渡ります。「紙で配布される」「各々の調査員がメモを取る」「記憶する」と形はさまざまでしょう。ただ、形として残る場合はそこに「依頼者・対象者の情報が記されている」ということです。調査後はシュレッダーなどで上記の「書類」をきちんと処理しているのか尋ねておきましょう。
1つの判断基準として、相談場所に「喫茶店」を指定してきた業者には注意してください。不特定多数の人が見ている場所は避けましょう。あなたが身元調査を依頼していることが「バレない」とは断言できません。

4-5.料金

身元調査は各探偵社・興信所により異なりますが、

  1. 何名態勢で臨むか
  2. 車両は利用するか
  3. どこまで調べるか

によって料金は決まります。
料金は「人件費」「カメラなどの機材代」「車両代」「報告書代」で提示されるのが基本でしょう。経費だけ別途かかると覚えておいてください。経費(交通機関などの利用により)は調査の過程で発生するものです。
また、追加料金が発生するかを必ず確認しましょう。
一般的に料金は「前払い」となりますが、探偵社によって若干異なりますので問い合わせてみてください。ちなみに、弊社では「経費も含めた料金」を提示しています。

4-6.注意点

身元調査など「調査業」を営む探偵社・興信所などの業者は「探偵業届出証明書番号」を取得しなければいけません。2007年に「探偵業法」が施行され、明確に上記が定められたためです。ホームページなどに掲載されていますので確認してみてください。

5.身元調査にかかわるよくある質問

この項ではインターネットを介して寄せられるお問い合わせ内容をまとめてみました。身元調査について探偵に依頼するかお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

Q.探偵はどんな依頼でも受けてくれるの?
A.調査内容を確認しなければ断言できませんが、法律を遵守したうえで「探偵業務に当てはまるなら」原則可能です。もちろん犯罪行為や人種差別につながることは受けられません。

Q.情報が少ないのですが大丈夫?
A.基本的には何かしらの情報があれば調査は可能でしょう。探偵社は独自のネットワークを持っていますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

Q.途中経過は報告してくれるの?
A.随時報告いたします。また、担当の判断で調査の打ち切りを提案する場合もありますが、依頼人に報告・提案する形であって「強制」ではありません。

Q.いちど失敗していても依頼できますか?
A.もちろんお任せください。ただ、「調査を失敗している」ということは相手に気付かれているのでしょう。探偵は秘密裏に調査することが生業です。そのため、調査するときは対象者が「警戒している」と見なして作戦を練り、行動します。

Q.料金などだまされませんか?
A.過去にさまざまな悪徳業者がいたので警戒するのはごもっともです。
ですが、2007年に「探偵業法」が施行されてから悪徳業者は一掃され、探偵社および興信所は警察の管轄に参入しています。
とはいえ、現状にいたってもまだ首を傾(かし)げてしまう同業者がいるのは否めません。
電話では安い料金を伝えて相談へとつなぎ、対面したら手の平を返すように高額料金を告げてくるなんてケースもあるのです。したがって、事前にいくつかの探偵社で料金を尋ねてみることをおすすめします。参考までに弊社の料金をご覧ください(株式会社Asunaro)。

まとめ

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
身元調査についてまとめてきましたがいかがでしょうか? いまはわからないことを調べることができる時代です。探偵社を有効活用して、将来に対する不安を少しでも軽減しましょう。まずは、お気軽に相談窓口へお問い合わせください。