営業社員のサボりはどう見破る? サボりをなくすための基礎知識!


営業社員のサボり問題は、会社にとって悩みの種ではないでしょうか。営業社員のサボりを放置していると、会社の利益に損害が出るだけでなく、ほかの社員たちに対しても悪影響があります。とはいえ、どうやって見破ればいいのか、見破った後の対応はどうすればいいのかなどが分からない方も多いでしょう。そこで、今回は営業社員のサボり問題について解説します。

  1. 営業社員が仕事をサボることによる悪影響とは?
  2. 営業社員のサボりを見破る方法
  3. 営業社員のサボり調査を探偵に依頼した場合について
  4. 営業社員のサボりが発覚したときにやるべきこと
  5. 営業社員のサボり問題に関するQ&A

この記事を読むことで営業社員のサボりを見破る方法や再発防止策などを知ることができます。サボり問題は初期対応を間違えると面倒なことになりかねません。しっかりと、対処方法を把握しておきましょう。

1.営業社員が仕事をサボることによる悪影響とは?

まずは営業社員がサボることでどのような悪影響があるのかをご紹介します。

1-1.ほかの社員のモチベーションを下げる

社内で仕事をする社員は周りの目がありますのでサボることはできません。営業社員のサボりが常習化し、それを許してしまうと、社内の社員にとっては面白くはないでしょう。「営業の人間は楽して給料をもらってるのに、何で自分たちだけが真面目に仕事をしなければいけないんだ」という思考になる可能性もあります。また、真面目に仕事をしている営業の人まで偏見の目で見られる可能性があり、そうなれば真面目な営業社員のモチベーションまでも低下させてしまうでしょう。正直者が馬鹿を見る、そんな状態にしてはいけません。

1-2.利益が向上しない

営業がサボるということは、その分だけ本来会社が獲得するはずだった契約、ひいては利益を失うことを意味します。会社全体で見れば小さな損かもしれません。しかし、長期的に見れば大きな損失となることは言うまでもないでしょう。

1-3.モラルの低下

誰か1人でもサボっていると、その風潮が営業社員全員に蔓延(まんえん)していく危険性があります。営業成果は会社の利益に直結している部門ですから、営業社員のモラルが低下すると会社もそれに比例して弱ってしまうでしょう。中には真面目に仕事をする営業社員もいるでしょうが、そういう有能な人間ほどモラルが低下すると会社に失望して退職してしまうのが現実です。結果として、会社に残るのは給料泥棒ばかりになるかもしれません。

2.営業社員のサボりを見破る方法

ほかの社員からのリークでサボりの事実を把握するケースも多いと思いますが、そうでない場合は以下のような方法で見破るとよいでしょう。ぜひ、試してみてください。

2-1.GPSやアプリを導入する

社員の動きをGPSや専用のアプリを利用して管理することで、サボりを防止することができます。ただし、これはすべての営業社員に対して同時に行わなければいけません。特定の社員にだけ行うと、それは「あなたがサボっているのではないかと疑っている」と言っているようなものだからです。この時点で社員との信頼関係は地に落ちてしまいます。仮に、その社員が真面目に営業をしていた場合、社員のモチベーションを下げ、会社に対する不信感を抱かせるだけです。GPSやアプリを利用した管理は効果的な分、使い方やタイミングをしっかりと考えておくことが必要となります。

2-2.営業日報をうまく活用する

ほとんどの会社では営業日報をすでに活用していると思います。しかし、営業日報にはウソを書くこともできますから、営業日報だけだとサボりを見破ることはできないと考えている方も多いでしょう。しかし、それは大きな間違いです。1度、自分でウソの契約数や活動時間、契約に至らなかった理由などを書いてみてください。1度ならバレないウソを書くことも可能でしょう。しかし、それを何回も何回も繰り返しているとバリエーションが尽き、同じようなウソを書かざるを得なくなってきます。同じようなウソを繰り返していれば、いつかはサボっていることがバレてしまうでしょう。とはいえ、簡易な営業日報ではさすがにウソを見ぬことは難しいので、なるべく判断材料を増やす意味でも、細かい報告項目を設定しておくことが重要となります。

2-3.探偵に依頼する

もしも、怪しい社員に目星が付くようなら、探偵に依頼して裏取りしてもらうのも有効な手です。探偵であればターゲットの社員に気付かれることなく尾行してもらえるので、サボっているようであれば簡単に証拠をつかんできてくれます。ただし、探偵を利用するとなると調査料金がかかりますから、気軽に利用するのも難しいでしょう。ですから、基本的には解雇処分に相当するかどうかを判断するための物的証拠をつかむために利用するのが主な使い方となります。

3.営業社員のサボり調査を探偵に依頼した場合について

この項ではサボり調査を探偵に依頼する際に知っておきたい情報をご紹介します。

3-1.どのような調査がされる?

営業社員のサボり調査を行う場合、主な調査方法は尾行です。バレないようにターゲットの後を追い、サボっていないかを監視します。多くの場合、サボりの常習者は分かりやすいサボり方をする傾向にあるので、証拠集めは比較的簡単です。たとえば、パチンコ店やネットカフェでサボっている場合は、その場面を撮影します。その後は、張り込み先から出てくるまで待機し、対象者が移動を開始したらまた尾行を再開する繰り返しです。最後に、日報と実際の行動を照合することで証拠にします。

3-2.調査費用について

費用は、調査に携わる調査員の数や調査を行う日数によって異なります。一般的には調査員1人で1時間につき10,000円程度の費用がかかるでしょう。常習犯の調査なら比較的証拠を集めやすいですが、1日だけだと「その日だけたまたまやってしまっただけ」「魔が差した」などという言い訳をされるかもしれません。そのため、一般的には常習的にサボっていることを証明するため、数日間は調査を行います。このことを踏まえると、最低でも30万円~50万円程度の料金はかかるでしょう。一見高そうに思えるかもしれませんが、不良社員を野放しにして1年間雇い続ければ数百万円の給与を払わなければいけません。何年も雇い続ければ損害はさらに膨らむことになります

3-3.探偵業者を選ぶポイント

  • 探偵業届出証明書があるかどうか
  • 実態があるかどうか
  • 複数の事務所を持っているか

探偵事務所は反社会的組織などが運営している場合があります。ですから、一番大切なのは「探偵業届出証明書」の有無を確認することです。探偵業を行うには探偵業の届け出を公安委員会に提出し、受理されなければいけません。そのため、反社会的組織は探偵業届出証明書を持っていないのです。なお、証明書には「探偵業届出番号」が記載されています。この番号をネット上で照合すれば本物かどうかを簡単に確認することが可能です。
また、探偵事務所に実態があるかどうかを確認することも重要となります。探偵事務所は大半が個人事業主で、ペーパーカンパニーや副業で行っているパターンが多いからです。たとえば、出張相談はしてくれるのに、事務所に直接出向こうとすると拒絶される場合などは注意しましょう。記載住所がウソだったり、会社としての実態がなかったりする探偵事務所も多いので、そのような業者を避けるためにも複数の事務所を持っている業者を選んでください。複数の事務所を運営しているということは、それだけ余裕があって調査員も多く抱えていることの証明になります。

4.営業社員のサボりが発覚したときにやるべきこと

営業マンがサボっているという情報が入ってきたとき、どのような対処をするかが非常に重要です。1歩間違えれば会社側が不利になることもあるので、しっかりとやるべきことを押さえておきましょう。

4-1.まずは明確な証拠を集める

たとえ、サボりの事実が誰の目にも明らかだったとしても、証拠がない状態で問い詰めることをしてはいけません。場合によってはほかの社員の嫌がらせだったり勘違いだったりすることもあり得ます。もしも、そうだったとすれば社員のモチベーションを下げることになるでしょう。また、場合によっては会社が名誉毀損(きそん)などで訴えられる可能性すらあります。中途半端な状態で問い詰めることはやめ、必ず証拠を集めてからにしましょう。

4-2.パワハラにならないように気を付ける

サボりはとても許されることではありませんが、だからといって感情的になって人格否定したり暴力的な行為をしたりしてはいけません。特に、暴力行為は絶対にやらないようにしましょう。小突いたり頭をたたいたりするレベルの行為も避けてください。サボりは非難されるべき行為ですが暴力は明確な犯罪です。後々、裁判にまで発展した際、会社側が不利になる可能性も出てきてしまいます。

4-3.再発防止策を考える

なぜサボりが生まれてしまうのか。このことを把握し、再発しないように防止策を考えなければ根本的な解決にはなりません。誰か1人だけ見せしめに解雇したとしても、会社側で対策をしなければより巧妙にサボる人間が生まれるだけだからです。とはいえ、簡単に防止策が思いつけば苦労しませんよね。そのような方は、以下のような防止策を試してみることをおすすめします。

  • GPSの導入
  • 営業成績を上げた社員に対する優遇

GPSの導入は車に入れる場合と社用携帯電話に入れるパターンが考えられます。GPSで管理することで、どこで何をしているのかが明確に分かるため、サボりを防止する効果が期待できるでしょう。ただし、反発を生む可能性も高いので、導入は慎重に行ってください。
また、営業成績を上げた社員に対する優遇とは、たとえばノルマを達成している社員は早く帰ることを許したり、休みを多くしたりすることです。真面目に働けばその分だけ仕事を早く切り上げられ休暇も多く取得できるとなれば、頑張って仕事をする社員も増えるでしょう。特に、最近の20~30代は会社よりもプライベートを大事にする傾向があるため効果的です。同時に、今の若い世代は車・ブランド品・宝飾品などの高価なものに興味を持たない人が増えてきてきており、代わりにゲーム・アニメなどお金よりも時間を消費する趣味を持つ人が増えてきています。給料だけを上げればモチベーションの向上に必ずしもつながるわけではないので、注意してください。

5.営業社員のサボり問題に関するQ&A

最後にサボり問題に関してよく寄せられる質問とその回答をご紹介します。

Q.探偵事務所と興信所の違いは何ですか?
A.探偵事務所は元刑事の岩井三郎氏が警察時代のノウハウを生かして「個人に関する情報を集める仕事」を始めたことをルーツとします。一方、興信所は日本銀行理事の外山修三氏が「取引先の信用調査を行うため」に設立したのが始まりです。つまり、もともと探偵事務所は「個人」、興信所は「企業」に対する調査をするという違いがあることになります。しかし、現在では探偵も興信所も個人・企業の両方を調査しているので、あまり違いはありません。

Q.探偵事務所とトラブルになることはないのでしょうか?
A.しっかりとした探偵事務所に依頼すれば問題ありません。ただし、不良事務所があるのもまた事実です。金銭トラブルなどが多いので、契約前には必ず契約書をよく確認してください。

Q.トラブルになった際の対処方法はありますか?
A.顧問弁護士と契約していれば弁護士に相談するのが一番ですが、小さな会社だとそれも難しいでしょう。そういう場合には国民生活センターに相談するのが一般的です。

Q.調査の報告はどのようにされるのでしょうか?
A.一般的には、調査終了後から1週間以内に「調査報告書」が探偵事務所側から提出されます。調査報告書は調査内容の説明のほか、証拠写真・映像が添付されているので確認してください。なお、調査報告書・写真・映像は裁判の際に証拠となりますので、社員に処分を出した後もしっかりと保管しておきましょう。

Q.ほかの探偵事務所に依頼した案件でも依頼できますか?
​A.事務所にもよりますが、ほかの事務所に依頼した案件でも引き受けてくれる場合が一般的です。まずは事務所に相談してみてください。

まとめ

今回は営業マンのサボりの見破り方や対処法などをご紹介しました。営業は会社の利益に直結する部門だけに、サボりが常習化すると会社に大きな悪影響があります。サボりを見破るためにはやはり探偵事務所に依頼するのが確実です。調査料金は数十万円かかり、一見高そうに思えますが、サボっている社員をそのままにしておくことで発生する損害を考えれば安いものでしょう。野放しにはせず、しっかりと対処することが大切です。