結婚詐欺の主な手口は? 見分け方や被害に遭ったときの対処法を解説!
「近々結婚したい人がいるけど、結婚詐欺の疑いがあって悩んでいる」「結婚詐欺の主な手口を知りたい」とお考えではありませんか? 愛する人を疑いたくなくても、怪しい言動があると不安になりますよね。まずは、相手が結婚詐欺師かどうか見極めることが必要です。しかし、結婚詐欺では実際にどんな手口が使われるのか、どんな対策をすればよいのか分からないことでしょう。
そこで今回は、結婚詐欺の手口について詳しく解説します。
- 結婚詐欺の手口は?
- 結婚詐欺を見分ける方法は?
- 結婚詐欺の被害を防ぐ方法は?
- 結婚詐欺の被害に気付いたときの対処法
- 結婚詐欺の手口に関するよくある質問
この記事を読むことで、結婚詐欺の見分け方や対処法がよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.結婚詐欺の手口は?
最初に、結婚詐欺でよくある手口について見ていきましょう。
1-1.運命の出会いを演出して心を開かせる
結婚詐欺師は、運命の出会いを演出して相手の心を開かせるのが得意です。突然ぶつかってわざと洋服を汚したり落としものをして拾わせたりして、あたかも運命の出会いであるかのように演出します。ドラマのような恋愛にあこがれている人にとっては、たまらないシチュエーションといえるでしょう。まさか自分が結婚詐欺に遭うことになるとは、まったく予想できないはずです。
1-2.理想の恋人像を演じて夢中にさせる
理想の恋人像を演じて夢中にさせるのも、結婚詐欺でよくある手口になります。ターゲットが自分に夢中になるほど、だましやすくなるからです。男性の結婚詐欺師なら、女性がうっとりするような言葉をかけたり、レディーファーストを徹底したりするでしょう。女性の結婚詐欺師は、手料理をふるまったり従順な素振りを見せたりします。いずれも、理想の恋人として手放したくないと思わせるのに効果的です。
1-3.お金に困っていないことをアピールして安心させる
お金に困っていないことをアピールするのも、結婚詐欺でよくある手口です。結婚詐欺は、お金をだまし取られるイメージが強くあります。そのため、お金に困っているように見えると相手に疑われてしまうからです。そこで、有名ブランドの洋服を身にまとったり、高級レストランで食事をごちそうしたりして安心させます。結婚詐欺師は、目的を達成するためには、多少の出費なら構わないと考えていることもあるので注意しましょう。
1-4.結婚後の生活について匂わす発言をする
結婚詐欺師は、付き合い始めから結婚後の生活について匂わす発言をします。都心のマンションを借りたい、子どもは2人欲しいなど、具体的な内容を話すのが特徴です。ただし、あくまでも結婚後の生活について話すだけで、「結婚してほしい」とは言いません。結婚詐欺とバレたときに、プロポーズをした覚えはないと主張できるからです。交際相手が結婚の話をしても、プロポーズの言葉をハッキリ言わないのなら信用してはいけません。
1-5.自分だけを頼りにしていると思わせる
自分だけを頼りにしていると思わせるのも、結婚詐欺でよくあるパターンです。好きな人が自分だけを頼りにしていると思えば、簡単に突き放すことは難しいでしょう。結婚詐欺師は、ターゲットの同情心を巧みに利用してお金を融通させるのです。自分が守ってあげなくてはいけないとターゲットに思わせることができれば、大金をだまし取ることも簡単にできます。
1-6.家族を援助しているなどけなげな様子を見せる
結婚詐欺師は、家族を援助しているなど、けなげな様子を見せるのもよくある手口です。子どものときの苦労話や、援助すると家族に喜ばれる話などをすることもあります。いずれも、家族を思いやるやさしい人との印象を与えて、お金を貸してあげようという気持ちにさせるために過ぎません。それに、結婚を前提に付き合っている相手の家族ですから、金銭的に助けてあげたいと思うのも自然なことなので、だまされてしまいやすいのです。
2.結婚詐欺を見分ける方法は?
結婚詐欺を見分けるために効果的な方法をご紹介します。
2-1.自分の友人や家族に会わせる
結婚詐欺を見分けるためには、自分の友人や家族に会わせてみるとよいでしょう。友人や家族から見れば、明らかに怪しい人物であることもあります。第三者として恋愛感情抜きで人物を判断できる点でも、信頼できるでしょう。そもそも、結婚詐欺師は交友関係が広がると素性がバレたりボロを出したりしやすいため、相手の友人や家族と会うのを避けることが多くなります。しかし、結婚を考えているほどなのに、相手の家族や友人と会うのをためらう時点で疑わしいといえるでしょう。
2-2.家族や友人を紹介してほしいと言ってみる
交際相手の家族や友人を紹介してほしいと言ってみるのもよいでしょう。適当にはぐらかされたり、いずれ会わせるからと言われたりするようなら、疑ってください。結婚話が出ているのなら、自分の家族や友人に紹介してくれてもよいはずです。しかし、結婚詐欺師は、家族や友人を紹介してほしいと言われるのが一番困ります。家族や友人に会わせてくれるまで結婚しないと伝えて、反応を見るのもよいでしょう。
2-3.お金を貸してほしいと言ってみる
結婚詐欺の疑いがあるときは、相手にお金を貸してほしいと言ってみるのも一つの方法でしょう。ポイントは、数十万円程度の金額を要求してみることです。すぐには渡せなくても何とか工面できる金額を伝え、相手がどんな反応をするか観察してみてください。本気で結婚を考えているのなら、なぜお金が必要なのかを聞いて、根本的な問題を解決しようと一緒に考えてくれるはずです。しかし、結婚詐欺師なら、急に別れを切り出されたり連絡が取れなくなったりすることでしょう。
2-4.いきなり写真を撮影してみる
結婚詐欺師は、自分の姿を撮影されることを極端に嫌います。写真や動画で自分の姿が残ると、結婚詐欺を働いた後に足が着きやすいからです。まずは、何も言わずにいきなり写真や動画を撮影してみてください。恋人同士なら、ふざけてお互いを撮影するのはごく自然なことです。たとえ撮影されるのが嫌でも、恋人が自分だけで見るならよいと許すのが一般的な反応といえます。しかし、普段見たことがないほど激怒したりしつこく削除するよう要求したりする場合は、結婚詐欺師の可能性が高いので注意が必要です。
2-5.メールやSNSで連絡してもらう
特に重要なことは、メールやSNSで連絡してもらうようにするのも一つの方法です。結婚詐欺師の特徴として、やり取りを文字に残さないことが挙げられます。万が一トラブルに発展したときに、文字で証拠が残っているとまずいからです。そのため、約束などはすべて口頭でやり取りしたがります。携帯電話やスマホを持っているのにメールやSNSでの連絡を拒否するのは、とても不自然です。
2-6.ネットで検索してみる
結婚詐欺師かどうか確認するために、ネットで素性を検索してみるのもおすすめの方法です。名前や勤務先などで検索してみると、結婚詐欺で有名な人物だと判明することがあります。また、出身校を偽っていたり実年齢が異なったりすることが分かるケースもあるでしょう。ただし、結婚詐欺師は、万が一ネットで検索されてもよいように、偽りのSNSアカウントやブログなどを持っていることがあります。もしもSNSアカウントを見つけたときは、アカウントの開設年月日をチェックしてみましょう。ごく最近作られたものは、信頼できないと判断してください。
3.結婚詐欺の被害を防ぐ方法は?
結婚詐欺の被害を防ぐ方法を詳しくご紹介しましょう。
3-1.知り合ったばかりの人とは慎重に付き合う
結婚詐欺の被害を防ぐためにも、知り合ったばかりの人とは慎重に付き合うことをおすすめします。知り合ったばかりでも、好みのタイプならすぐにのめり込んでしまうこともあるでしょう。しかし、すぐに結婚話を出してくるような相手は、信頼できません。素性が分からないうちに、気持ちが盛り上がり過ぎないように気を付けましょう。時間が経過すれば、当初の熱も収まって、相手を冷静に見ることができるようになります。
3-2.マッチングアプリや結婚紹介所を信用しない
マッチングアプリや結婚紹介所での出会いを信用しないことも大切です。マッチングアプリは、多くの異性と気軽に知り合えることがメリットですが、結婚詐欺師が登録している可能性もあります。また、結婚紹介所の登録者も、身元が確かな人ばかりではありません。プロフィール情報を信じて付き合ったものの、実は結婚詐欺師で大金を取られてしまったという例もあるのです。マッチングアプリや結婚紹介所での出会いがすべて悪いわけではありませんが、注意する必要はあります。
3-3.身内から紹介された人とだけ付き合う
結婚詐欺の被害を防ぐには、身内から紹介された人とだけ付き合うのも一つの方法です。家族や親類・信頼できる友人から紹介された人なら、まず安心できます。大切な人には、身元が怪しい人を紹介することはないからです。もちろん、どんな人であっても本性まで見破ることはできません。しかし、偶然出会った人やマッチングアプリなどで知り合った人よりは、はるかに安全でしょう。
3-4.絶対にお金を貸さないようにする
どんなにお願いされても、絶対にお金を貸さないようにしましょう。お金を貸すとやさしくしてもらえるからといって、相手の要求に応じてしまうのが最もダメなパターンです。結婚詐欺師は、たとえターゲットのお金がなくなっても借金やカードローンなどを提案してきます。たとえ数万円程度であっても、いったんお金を貸してしまえば、次々に要求されることになるので気を付けてください。
4.結婚詐欺の被害に気付いたときの対処法
結婚詐欺の被害に気付いたら、しかるべき方法で早めに対処しましょう。
4-1.探偵事務所に調査を依頼する
結婚詐欺の被害に気付いたら、探偵事務所に調査を依頼して客観的な証拠をつかみましょう。探偵事務所に依頼すると、さまざまな調査方法を組み合わせ、第三者の視点から客観的な証拠をつかんでもらえます。客観的な証拠があれば、慰謝料請求や詐欺罪での訴訟時・警察に被害届の提出をする際などで、有利に運ぶことが可能です。なお、当愛知探偵事務所でも、結婚詐欺の調査をお受けしています。秘密厳守でご相談に応じますので、まずは、お気軽にお問い合わせください。
4-2.弁護士に相談する
結婚詐欺の被害に遭ったら、弁護士に相談することもおすすめです。被害金額が大きい、精神的に大きなダメージを受けたなどの場合は、法律に基づいて制裁を与えることを考えましょう。弁護士に相談すれば、法律の専門家として損害賠償請求や訴訟に関するアドバイスを受けられたり、代理で手続きしてもらえたりします。なお、弁護士に相談すると相談料が数十万円程度かかるのが一般的です。
4-3.警察に被害届を出す
警察に被害届を出すのも一つの方法です。被害金額が大きく刑事事件として処分してもらいたい場合などは、積極的に検討してみるとよいでしょう。ただし、結婚詐欺の問題は、男女交際のもめごとの範囲内と見なされることも多く見られます。したがって、警察に被害届を受理・捜査してもらうためには、以下の条件が必要です。
- 結婚詐欺師と知らずに付き合ってお金や財産を渡した
- 被害に遭ってから気婚詐欺師であると気付いた
- 結婚詐欺の被害を証明できる客観的な証拠がある
5.結婚詐欺の手口に関するよくある質問
最後に、結婚詐欺の手口に関する質問に回答します。それぞれ確認してください。
Q.結婚詐欺に遭いやすい人の特徴は?
A.以下のような人は、結婚詐欺の被害に遭いやすいので注意してください。
- 失恋や離婚をした直後
- 優柔不断
- 異性と付き合った経験が少ない
- 結婚願望が強い
- 結婚を焦っている
- 預金や資産が多い
Q.特に美男や美女でなくても結婚詐欺師を疑うべきか?
A.はい。反対に容姿が平凡なほうが相手に安心感を与えられるため、結婚詐欺を働きやすいともいえます。実際に平凡な容姿の結婚詐欺師も多く存在するので、注意してください。
Q.やさしい人が結婚詐欺を働くとは思えないのですが?
A.残念ながら、やさしい人を装っている可能性があります。結婚詐欺師は、相手を巧みに信頼させることに優れているからです。今はやさしい人に見えても、いきなり一変することもあるので注意してください。
Q.結婚詐欺に遭うと再度ターゲットにされやすい?
A.はい。結婚詐欺師は、ターゲットの情報を仲間と共有していることが多いからです。結婚詐欺に遭ったことがある人は、今後も十分に注意してください。
Q.探偵事務所の調査期間中に証拠がつかめなかったらどうする?
A.探偵事務所とよく相談し、追加調査を検討するとよいでしょう。場合によっては、調査期間をずらしたほうがうまくいくことがあります。
まとめ
今回は、結婚詐欺の手口について詳しく解説しました。結婚詐欺師は、結婚にあこがれる人の気持ちを悪用しようとして近づいてきます。結婚詐欺の被害に遭わないためにも、実際にどんな手口が使われるのか、どんな点で見分けるかなどを知っておくことが大切です。運命の出会いと思っていた人が、実は結婚詐欺師だったというケースはよくあります。後でつらい思いをしないためにも、この記事を参考に自衛してください。なお、実際に被害に遭ってしまったときは、信頼できる探偵事務所に調査を依頼して客観的な証拠をつかみましょう。弁護士に相談して損害賠償請求を起こしたり警察に被害届を出したりするときなど、結婚詐欺師に法的な制裁を与えたいケースに役立ちます。